人生を決めた言葉と幸せばかりじゃない出産

自立した女性になりたい、人の役に立ちたいと看護の道を選びました。この言葉に出会い、「出産育児を私たちがサポートすることで社会を良くできるんだ」と一気に視野が広がり、感動した日のことをよく覚えています。

核家族化や晩産化が進み、夫婦だけの育児やハイリスク出産などつらい事例に直面してきました。この数年のコロナ禍では、さらに行政や家族からの子育て支援を受けにくくなった妊婦や産後ママが、孤独に陥る姿を目の当たりにしています。「現代の家族」の実態にあった支援が必要です。

お腹の中で亡くなった赤ちゃんを出産しなければならないお母さんの悲しみは、言葉で表せません。妊娠・出産とひとくちに言っても、みんなが幸せに生まれてくるわけじゃない。流産・死産を経験した家族へのケアにも力を入れています。

子宮頸がんで気づいた 「私にできること」

目の前が真っ暗になりました。当たり前のように続いていくと思っていた人生が終わるかもしれないという恐怖。どう人生を歩むのか、私にできること、やりたいことを本気で自問自答するようになりました。

若者も含めた多くのがん患者の皆さんが、抗がん剤治療で外見が変わったり、仕事を辞めたりと闘っているのに、公的なサポートを身近に感じることができない。これはおかしいと思いました。がんの闘病には年間100万円を超える医療費がかかり、20代の私にとって経済的な負担は大きかったです。

議員になってから、がん患者への支援に取り組んだ結果、江東区では、2022 年に「ウィッグ・胸部補整具の購入費助成事業」がスタートし、2024年6 月からは「末期の若年がん患者の在宅療養支援」を新たにスタートさせる運びとなりました。
不妊治療の保険適用もようやく拡充されましたが、がん患者支援や子どもを持ちたいというカップルへの支援がさらに広がるよう取り組みを進めていきます。

国政選挙にかける思い

まず、12 月の江東区長選挙では、正直で公正な政治を取り戻したいとの訴えに多くの支持をいただき、想いをたくさん寄せていただいたことに感謝をしています。

裏ガネ問題では、渦中の国会議員が説明責任を果たさず、実態解明は進みません。政治への不信を増大させる行為に、ひとりの政治家として大変悔しく無念です。ただちに政治資金規正法を改正するなど抜け穴を塞ぎ、汚職を許さない制度にするべきです。

看護師・助産師としての専門性や江東区議2期の経験を生かし、医療、保健、福祉、介護、子育て、障害、災害対策などの社会課題にひたむきに取り組みます。

「女性と子ども」に関する政策では、切れ目のない子育て支援、教育無償化、保育や教育の質の向上、いじめ・不登校対策、ジェンダー平等、女性の健康などに力を入れていきたいです。

そして、「がんばるあなたを独りにしない」というフレーズも引き続き前面に掲げ、生活に困難な問題を抱える人たちを支援していくことも大切にしていきます。利権やお金の力で動く古い政治から、国民の声を受け止めて動く、信頼と寄り添いの政治へ。あなたと一緒に全力で戦う決意です。